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体内スカベンジャーを作るミネラル

「活性酸素vsスカベンジャー（抗酸化物質)」のページで、
体内で作られる酵素系スカベンジャーについて取り上げました。
代表的な酵素系スカベンジャーは次の３つです。
SOD（スーパーオキシドディスムターゼ）
グルタチオンペルオキシダーゼ
カタラーゼ

実は、これらの酵素系スカベンジャーが作られるための原材料として欠かせない成分がミネラルなのです。
サビ止めに必要なミネラルとしては、特に亜鉛、銅、マンガン、セレン、鉄が挙げられます。

亜鉛、銅、マンガンはSOD（スーパーオキシドディスムターゼ）の構成成分としてなくてはならないミネラルです。
これらのミネラルなくしては、SODは機能せず、活性酸素のスーパーオキシドラジカルを無害化することは出来ません。

セレンは、グルタチオンペルオキシダーゼの構成成分です。
スーパーオキシドラジカルがSODによって分解された時にできる過酸化水素を消去したり、
すでにできてしまった過酸化脂質を分解したりするのがグルタチオンペルオキシダーゼの働きですが、これらの作用のためにミネラルのセレンが必要不可欠です。

鉄は、カタラーゼが過酸化水素を消去する時になくてはならないミネラルです。

このように、微量栄養素のミネラルは、エネルギー代謝の上で必要なだけでなく、
抗酸化作用のためにも必要不可欠であることが分かります。

食物自体のミネラル含有量が減ってきている現代の食事事情においては、
活性酸素対策のためにもミネラル欠乏症にならないよう普段から気をつける必要があります。

ミネラルの１日のおおよその必要量は、
亜鉛が10〜15mg、銅が1.5〜3mg、マンガンが2〜4mg、セレンが50〜100μg、鉄が10〜15mgです。
より積極的な活性酸素対策を考えるならば、この2倍くらいは必要といえます。
ただし、ミネラルは摂り過ぎても過剰症などのリスクが高まります。
サプリメントなどで摂る場合には上限値を越えないよう注意しましょう。

厚生労働省の栄養摂取基準
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/h1122-2a.html

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