あなたの骨スカスカ度は?
骨の中では、古くなった骨が壊される「骨吸収」と、新しい骨が作られる「骨形成」という
骨細胞の新陳代謝が常に行われています。
この骨吸収と骨形成の働きがバランスよく行われているならば、骨は健康に保たれますが、
カルシウム不足などの原因によってバランスが崩れ、骨形成よりも骨吸収の方が強く働くと、
骨は次第にもろくなり、骨の中がスカスカになる「骨粗しょう症」を招くことになります。
骨粗しょう症を引き起こす原因は、カルシウム不足のほかにもいくつか考えられます。
あなたの普段の生活ぶりで、下の質問にいくつ当てはまりますか?
当てはまる数が多いほど、あなたの骨スカスカ度(骨粗しょう度)は高い可能性があります。
・牛乳や乳製品はあまり食べない
・ダイエットをよくする
・インスタント食品をよく食べる
・たばこを吸う
・お酒をよく飲む
・歩くことが少ない
・戸外に出ることが少ない
骨=カルシウム、カルシウムの豊富な食品=牛乳、乳製品というくらい、
牛乳や乳製品はカルシウムが豊富に含まれることで知られています。
しかも牛乳のカルシウムの吸収率は、他の食品の吸収率が20〜30%であるのに対して、
40〜60%と非常に高いことが特徴です。
したがって、牛乳や乳製品をあまり食べない人は、カルシウム不足の傾向ありといえます。
食事制限によるダイエットは、カルシウム不足を招くほか、女性ホルモンのバランスも崩します。
女性ホルモンは骨量と密接に関わっていて、女性ホルモンが減ると骨量も減ることがわかっています。
インスタント食品にはリンが多く含まれています。
リンはカルシウムの吸収を妨げます。
たばこは、女性ホルモン「エストロゲン」の働きを阻害します。
また、胃腸を荒らすためカルシウムの吸収率を悪くします。
お酒は飲みすぎると、カルシウムを尿に排泄してしまう作用があり、
重なるとカルシウム不足を招きます。
骨はある程度の負荷を受けることで骨形成が促進されて強くなります。
運動不足になると、骨はこの必要な負荷を受けなくなるのでもろくなります。
激しい運動は必要ありません。
歩くことは骨にとって最も適度な負荷といえます。
カルシウムはビタミンDの働きによって効率よく吸収されます。
したがって、体内にビタミンDが不足するとカルシウムの吸収率が悪くなります。
実は、ビタミンDは人の体内でも生成されます。
体内にあるプロビタミンDが日光の紫外線を受けることでビタミンDに変化するのです。
ですから、戸外に出で日光を浴びることの少ない人は、ビタミンDの生成量が低く、
結果としてカルシウムの働きも弱めてしまいます。
紫外線というと、とかく悪者扱いされがちですが、まったく遮断してしまうのも問題なのです。
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