めざせ骨美人!
1日に必要なカルシウムの量は成人で600mgといわれます。
これは、1日に尿や汗などで体内から失われるカルシウムの量とほぼ同じです。
したがって1日600mgでは、プラス・マイナス・ゼロで、
ちょっとカルシウムの消費が増えると、いつ骨(カルシウム銀行)からの持ち出しになるかわかりません。
気づかないうちに骨からの持ち出しが増え、気づいたときにはもうカルシウムの貯金は底をつく一歩手前。
そうなったときは、もはや骨はスカスカ状態になっています。
そうならないためにも、1日に最低でも600r以上はカルシウムを摂取したいものです。
また、成長期の子どもは1日に700〜900mg、妊婦・授乳婦は900〜1100mgが必要です。
ただし、上限の目安は2500mgです。
これを越えると逆に過剰症のリスクが発生しますので、この範囲内で少し多目の摂取を心がけましょう。
身近で効率よくカルシウムを摂取できる食品といえば、なんといっても「牛乳」です。
牛乳1杯(200cc)を飲めば、それだけで200mg(1日の所要量の3分の1)を補えます。
牛乳が苦手という人には、乳製品がおすすめです。
ヨーグルトやチーズなどの乳製品は、牛乳が材料なだけにカルシウムはもちろん豊富です。
と同時に、乳製品にはもう一つの魅力があります。
それは、牛乳をヨーグルトやチーズなどに変える「乳酸菌」の働きです。
乳酸菌にはカルシウムの吸収を促す働きがあります。
ですから、ヨーグルトやチーズを食べると、一度にカルシウムとカルシウムの吸収を高める乳酸菌を摂取できると、
まさに一挙両得なのです。
骨粗しょう症は、男性よりも女性の方がなりやすい病気です。
これは、女性の骨と女性ホルモンのエストロゲンが大きく関わっているからです。
30歳以降、エストロゲンの分泌が低下するのに比例して骨量も落ちて行きます。
そして50歳前後の閉経でエストロゲンの分泌が激減すると、骨量も急激に減少します。
これは、女性ホルモンのエストロゲンには、「骨吸収」を抑制して、「骨形成」を助ける作用があるからです。
エストロゲンの減少はこの作用を効かなくするため、骨吸収が骨形成を上回り、骨をもろくします。
「大豆イソフラボンのすごい力」のページで紹介しましたように、
大豆に含まれるポリフェノールの大豆イソフラボンは、
女性ホルモンのエストロゲンとそっくりの働きをします。
骨形成を助けて、丈夫な骨を維持するためにも、豆腐や納豆などの大豆食品を毎日食べるのがよいでしょう。
そして、丈夫な骨を維持するには運動が欠かせません。
無重力の宇宙空間に滞在していた宇宙飛行士の骨が弱くなっていた、という話は有名です。
これは、無重力状態では骨に負荷がかからないからです。
寝たきりの状態になることも、運動による骨への刺激がなくなるため、特に高齢者は注意が必要です。
骨粗しょう症で一番怖いのは、
骨が弱くなって転倒する→骨折する→歩くことや運動ができなくなる→寝たきりになる→ますます骨が弱くなるという悪循環に陥ることです。
ウオーキングは体への過度な負担が少なく、しかも一人で手軽に始められる運動です。
「1日1万歩」を目標としましょう。
ウオーキングは骨にとって良いばかりでなく、高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病にも効果的です。
栄養面と運動面から、あなたも”骨美人”をめざしましょう!
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