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体は活性酸素と日々闘っている

私たちの体が活性酸素にやられっ放しだとしたら、たちまちサビだらけでボロボロになってしまいます。
しかし、人間の体というものは実によくできた有難いもので、
攻撃してくる活性酸素に立ち向かう「酸化防止システム」がちゃんと備わっているのです。
これにより、ちょっとやそっとの活性酸素が襲ってきても、その害から体を守り、
若さと健康を保ってくれるようになっています。

そんな酸化防止システムの主役を担うのが、「抗酸化物質」です。
「酸化」に「抗う」と書くように、サビつかせようと向かってくる活性酸素に、
エイ、ヤーッと抵抗して身を守ってくれる物質。
受けたダメージも修復するように働いてくれる物質。
そんな、私たちにとってはとても心強い味方、それが抗酸化物質です。

抗酸化物質は、まさに人の体にとっての「サビ止め」と言えます。
また、抗酸化物質は、サビの原因となる活性酸素を掃除してきれいにするところから、
掃除屋を意味する「スカベンジャー」とも呼ばれています。
テレビのゴレンジャーは正義の味方、スカベンジャーは美と健康の味方！です。

人の体内で作られるスカベンジャーの一つに、SOD（スーパーオキシドディスムターゼ）があります。
舌を噛みそうな名前ですね。
SODは体内にある酵素の一種です。
SODには、活性酸素と結びついて害の少ない物質に変化させるという働きがあります。
たとえば、
たばこの煙や排気ガスを吸ったとき、
スポーツで酸素消費量が高まったとき、
ストレスで胃が傷ついたときなど、
私たちの体はSODの活性を高めて、大量発生した活性酸素を消去するしくみをもっています。

人の平均寿命は70歳〜80歳と、他の動物に比べて長いですが、
これは、人の体内に存在するSODの量が他の動物に比べて多いからで、
活性酸素の無害化＝長寿であることを証明しています。

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