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肥満防止にサポニン

サポニンは、植物に含まれる渋み、にがみ、えぐみ成分です。
植物全般に幅広く含まれますが、特に大豆と小豆に豊富に含まれています。
大豆を煮たときに泡立ちますが、あの泡に含まれる成分がサポニンです。
実は、サポニンの語源は「シャボン（泡）」に由来しています。

サポニンは水と油の両方に溶ける性質を持っていることから、
石鹸と同じような界面活性作用があります。
石鹸の泡が油を溶かして水で洗い流すように、
サポニンは血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を溶かして洗い流すことにより、
肥満を防止してくれるのです。
大豆サポニンを長期間摂取し続けると、
腸の表面組織が変化し、肥満体質そのものが改善されるともいわれています。

サポニンは、ほかにも血栓症、動脈硬化、肝機能障害の改善などに有効です。
サポニンの多くは溶血作用があるため、アク抜きを十分にしないと有毒成分が残ることがありますが、
大豆サポニンには溶血性がなく毒性がありませんので、大豆や大豆加工食品は安心して食べることができます。